肺炎球菌ワクチンについて

使用できる代表的な2つ肺炎球菌ワクチン、プレベナー20キャップバックスの比較(2026/3月時点)について

結論:「費用重視ならプレベナー20(特に65歳の定期接種対象者)」「予防範囲の広さ(効果)重視ならキャップバックス」がお勧めです。

久留米市ホームページの関連先のリンクです。

https://www.city.kurume.fukuoka.jp/1070kenkou/2040hokeneisei/3030yobousesshu/2023-0620-1533-207.html

 

プレベナー20 vs キャップバックス 比較表

項目

プレベナー20 (PCV20)

キャップバックス (PCV21)

カバーする型数

20種類

21種類

主な特徴

従来の13価をベースに、小児・成人の両方をカバーする標準的なワクチン。

成人・高齢者の肺炎の原因菌に特化して開発された最新のワクチン。

国内のカバー率※

約50〜60%

約75〜80%

接種回数

1回(原則一生に一度)

1回(原則一生に一度)

費用(任意接種)

約12,000円〜13,500円

約14,000円〜15,000円

定期接種(公費)

2026年4月より全国で定期接種化

現時点では多くの自治体で任意(自費)

※成人の侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)の原因となる血清型のカバー率

 

 

  1. ・2つのワクチンの効果の違い:

肺炎球菌には約100種類の「型」がありますが、ワクチンによって予防できる型が異なります。

  • キャップバックス(効果重視派にお勧め)

成人がかかりやすい特定の型を重点的に含んでいます。特に、プレベナー20ではカバーできないものの、近年の日本で増加傾向にある型に対応しているため、「大人がかかりやすい肺炎」を防ぐ能力はキャップバックスの方が高いと評価されています。

  • プレベナー20(価格・実績重視派にお勧め)

小児の定期接種でも使われてきた技術の延長線上にあり、世界的な使用実績が豊富です。バランスよく広範囲をカバーしています。

 

  1. ・価格と制度の違い:2026/4/1~
  • 65歳の定期接種対象の方

2026年4月1日から、多くの自治体で「プレベナー20」が定期接種(公費助成対象)になります。 久留米市在住の場合、自己負担額は5,700円です。

一方、キャップバックスは多くの場所でまだ全額自己負担(当院では14,000円税込)となるため、価格はプレベナー20が安価(自己負担額当院では12,000円税込)です。

  • 自費で接種する方(66歳以上で過去に未接種の方など)

どちらも自費になる場合は、当院での差額は2,000円です。この程度の差であれば、よりカバー率の高いキャップバックスを選ぶメリットもあります。

どちらがお勧めか?

  • 「65歳の節目で、なるべく安く、かつ十分な予防をしたい」

→自治体の助成を利用して プレベナー20 を接種するのがよいと思います。

  • 「費用がかかってもいいから、今日本で流行している型を最大限に防ぎたい」

→ 成人特化型の キャップバックス をお勧めします。

 

補足:

どちらも「結合型ワクチン」というタイプで、一度打てば免疫が長持ちするため、接種は1回のみです。

旧来のワクチン(ニューモバックス)は5年ごとの再接種が必要でした。

お住まいの久留米市でも、2026年4月1日から定期接種の運用が変わるので、市からの通知を確認されるか、「定期接種でプレベナー20を打ちたい」あるいは「自費でキャップバックスを打ちたい」とご相談ください。

2026年03月31日